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 1時限目ではスピードの認識について考えました。2時限目は交通法規の解釈について考えましょう。まずはこちらを読んで下さい。「違反しなさい」などけしからん! と思いましたか。まあ、慌てないで読み進んで下さい。交通法規が万能かどうかの考察です。
 今から20年近く前の事ですが、私の友人のクルマが交差点で出会い頭で衝突しました。見通しのきかない交差点の事故でした。解りやすいように図で説明しましょう。


友人のクルマAが最徐行で交差点に進入した瞬間にクルマBが出合い頭で衝突
状況1)止まれ標識があったため、Aは一時停止してから最徐行で交差点に進入した
状況2)カーブミラーが曲がっていたため、止まれ標識の停止位置ではAからBは確認できなかった
状況3)この交差点は住宅地の塀に囲まれており、AとBのどちらからも直接目視では全く見通しがきかない
状況4)道幅はBよりもAの方が広かったが、交通法規通り忠実にA側は慎重な再徐行で交差点に進入した
状況5)地元店主であるBは周辺地域を熟知するが、止まれ標識がない交差点なので事前に減速しなかった
状況6)Aはボンネットのある乗用車だったため、Bと衝突する瞬間までBを確認することができなかった
状況7)Bは一方通行路を約30km/hで走ってきたが、Aが見えた瞬間ブレーキを踏んでも間に合わなかった
状況8)Bの走ってきた道路は制限速度30km/hであり、交差点手前に特別な道路標識はなかった

 では、皆さん考えてみて下さい。この事故に対して自動車保険会社の出した過失割合は80%:20%でした。どちらが80%で、どちらが20%だったのでしょう。また、この事故を未然に防ぐためにAとBは、それぞれどのような行動を取ればよかったのでしょう? 絶対という判断は出来ませんから、あくまでも模範解答です。最初にこちらを読んでください。これだけで模範解答は必要なくなるかもしれませんが、念のため模範解答はこちらです。


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